非加熱生はちみつを販売する最大の難関とは

ハチの巣の写真

生はちみつとは加糖されていない100%純粋の蜂蜜を指します。日本でもしばしば見かけるのですが、「非加熱」を売りにしている養蜂場はほとんどありませんね。そこで、ここでは非加熱の生はちみつを販売する難しさをお伝えしたいと思います。

非加熱の生はちみつは栄養成分がたっぷり!

蜂蜜とバナナの写真

近年日本でも注目されている酵素。さらにビタミンC、ビタミンB、アミノ酸、ブドウ糖と身体の健康を維持するのに必須の栄養成分が豊富に含まれているのが蜂蜜の最大の特徴。しかし、これらの栄養成分を摂取するためには、「非加熱の蜂蜜を食す」ことが条件となります。なぜなら、熱してしまうと、蜂蜜の栄養成分はすべて失われてしまうからです。そうなると、残ったのはだたの糖質。「蜂蜜の味がする糖」というだけです。

非加熱の蜂蜜がほとんど販売されていない理由

蜂蜜の写真

スーパーはもちろんのこと、養蜂場直営のネットショップや通販サイトであっても、非加熱を売りにしている生はちみつは滅多に見かけませんね。これにはわけがあるんです。

そのわけというのは、「液漏れ」と「泡」です。

蜂蜜が瓶から漏れる!

100%天然の蜂蜜というのは、蜂蜜と水のみで構成されています。その水が22~20%以上含まれていると、蜂蜜が発酵をはじめてしまいます。発酵すると二酸化炭素が発生して、瓶を締めているキャップに圧力が加わり、徐々に緩んでいき、やがて液漏れを起こすことになります。

蜂蜜に白い気泡が一杯!

糖度の低い蜂蜜(一般的に80%以下)を上下に振ると、白い泡がたくさん発生してしまいます。まるでコーラやビールのようでもあります。こちらも見た目が悪いですね。少量ならばいいのですが、瓶の3分1くらいが白くなることもあります。ただし、こちらは数時間から1日ほど置いておけば、泡が引いて元に戻ります。しかし、スーパーや日本の養蜂場がクレームが怖くて販売できない原因でもあります。

ベトナムの非加熱蜂蜜の場合はどう対処しているか

蜂蜜の写真

ユーゴックでもこれらの問題は頻繁に発生。高温多湿のベトナムでは、なかなか糖度を高めることができないからです。また、ユーゴックの生はちみつは、生食してもらうことが前提なので、飲みやすい、食べやすい水分量に調節しています。糖度を高めると、それだけ水分がなくなるので、舌触りがざらついたり、水飴のように食べにくくなってしまうからです。

ベトナム土産として蜂蜜を購入いただいているお客様は、日本に持ち帰ることが大前提なので、こちらも毎日試行錯誤しています。

例えば極力瓶が振られないようにギフトボックス内のストッパーを特殊なノリで強く固定したり、お客様には洋服など緩衝になるものでさらに包んで、スーツケースやバッグの中央に置いてもらうなど、紙に注意事項を書いてお渡ししています。

これからも養蜂場を探す日々は続く

ユーゴックは常に新たな養蜂場を探しています。糖度の問題が解決されても、風味の問題、検査の問題など課題は山積み。しかし、液漏れ、白い泡などをクリアして、日本に持ち帰っていただければ、おいしい非加熱生はちみつを食べていただくことができます。本当に他の蜂蜜とは味が違いますので、是非ベトナムの旅行時にはお土産としてご購入ください。※2019年3月現在はホーチミンのみ販売。

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